「CSR活動報告2015」は、持続可能な社会の実現に向けて、ステークホルダーの皆様との対話を図るた めに、経営の3軸(経済・環境・社会)のうち、主に環境および社会に関する当社グループの取り組みを 紹介しています(経済側面は、アニュアルレポートをご覧ください)。
2014年度から始まった中期経営計画では、従来の取り組みに加え、「新たな顧客価値を創造し、事業活 動を通じて社会課題を解決する」ことを掲げました。本報告書では、新たな事業領域への展開も視野 に入れた、グループ横断的なソリューションを提供する取り組みをご紹介します。
1
CSRマネジメント三井化学グループのCSR、マネジメント体制
2
レスポンシブル・ケア三井化学のレスポンシブル・ケア方針、RC推進体制、保安防災、労 働安全衛生、環境保全、化学物質マネジメント、品質、物流
3
社会とのコミュニケーション人権の尊重、お客様とともに、取引先とともに、株主・投資家ととも に、従業員とともに、産官学界とともに、地域社会とともに、社会 貢献活動
4
社内外の声『CSR活動報告2014』アンケート集計結果、『CSR活動報告2015』 への第三者意見
Webサイトでは、三井化学グループのCSR活動報告の「本体」と位置 付け、網羅的な内容を詳細にご報告しています。また、メリハリをつ け、見やすさ、アクセスの容易さなどに配慮して編集しています。冊 子だけでなく、Webサイトにぜひアクセスいただき、当社グループの 様々なCSR活動についてご覧いただければ幸いです。
冊子(本冊子)は、Webサイトのダイジェスト版ではなく、三井化学グ ループの取り組みについて、とりわけ皆様にご覧いただきたい内容に 絞ってご報告しています。
2015年度は、社会と当社グループの持続可能な発展という観点から、 「環境と調和した共生社会の実現」へ向けて、当社グループのモビ
リティ事業を中心にご紹介するとともに、「地域と調和した産業基盤 の実現」へ向けて、「安全」について、茂原の技術研修センターにおける 取り組みをご紹介しています。
■表紙のデザインについては、 裏表紙でご紹介していますのでご 覧ください。
CSR Communication2015 三井化学グループCSRコミュニケーション2015
WEB
サイト
http://jp.mitsuichem.com/csr
冊子
社名 三井化学株式会社
本社 〒105-7122
東京都港区東新橋一丁目5番2号 汐留シティセンター
代表取締役社長 淡輪 敏
資本金 125,053百万円
従業員 連結:14,363人
国内製造拠点 鹿島工場、市原工場(茂原分工場を含む)、名古屋工場、大阪工場、 岩国大竹工場(徳山分工場を含む)、大牟田工場
研究所 袖ケ浦センター
国内販売拠点 本社、支店(名古屋、大阪、福岡)
海外統括会社拠点 アメリカ、ドイツ、シンガポール、中国
関係会社 連結子会社 国内:29社 海外:71社 持分法適用会社 国内:19社 海外:18社
(2015年3月31日現在)
三井化学グループの概要
04
トップメッセージ06
三井化学グループのCSR活動社会の持続可能な 発展に向けて
08
三井化学グループのCSR活動環境・社会の持続可能な 発展に貢献する
三井化学グループの主な製品
10
特集1 環境と調和した共生社会の実現
モビリティ革新への
挑戦
14
特集2 地域と調和した産業基盤の実現
安全文化の社会への
展開
18
三井化学グループCSRトピックス2014
CSR Communication 2015
目次
9,490 ■営業利益 ■経常利益 当期純利益 (億円)
0 250 500
-500 -250
420 444
173
■営業利益・経常利益・当期純利益
14 (年度)
13 12
4392
249 225
-81
-251
10,000
5,000 15,000
0
(億円) 15,501 14,062
15,660
14 (年度)
13 12
■売上高・海外売上高・海外売上高比率
30 35 40 45 50
(%)
44.3 43.3 44.6
6,861 6,087
6,981
■海外売上高 海外売上高比率
■売上高
■従業員数
■国内 ■海外 海外比率
0
(人)
15,000
10,000
5,000
25 30 35 40
(%)
(年度)
14
12 13
25.6
33.0
34.0
12,846
12,846
9,461 3,320
3,320 4,7814,781 4,9024,902
14,271 14,363
■総資産・純資産・自己資本比率
0
(億円)
15,000
10,000
5,000
10 20 30 40
(%)
(年度)
14
12 13
28.2
4,096 4,289
13,380
14,322
4,713 14,118 ■総資産 ■純資産 自己資本比率
24.6
28.8
私たち化学産業は、地球社会が豊かで持続可能で
あるために、創造的イノベーションによって、様々な社会
課題を解決していく責任を担っています。一方、21世
紀に入って、人間活動によって生じる資源・環境や生
物多様性の問題、気候変動などへの対応・解決は、地
球社会共通の課題であるとの認識が共有されるように
なっています。
三井化学グループは、
「地球環境との調和」の経営理
念のもと、
「新たな顧客価値の創造」をテーマとする新中
期経営計画を2014年度から始動させました。2020年近
傍の目標からバックキャストさせた本中計の特徴は、社
会ニーズを起点として、
「モビリティ」「ヘルスケア」「フー
ド&パッケージング」の3分野を当社事業の成長ターゲッ
ト領域として定め、集中的な拡大を図ることです。モビリ
ティ分野では、自動車の軽量化や環境にやさしい次世代
自動車材料を中心に、グループ横断的に課題解決力を
結集し、顧客への総合ソリューション、モノづくりからコト
づくりの提供を強化していきます。ヘルスケア分野では、
米国で新たにヘルスケアブランド「Whole You™(ホール
ユー)」を立ち上げました。当社の素材開発力を核としな
がら、オープンイノベーションにより革新的なソリューション
を提供し、人々の健康・安心な暮らしに貢献したいと考
えております。フード&パッケージング分野では、食糧増
産や食品安全に貢献する製品、すなわちグローバルバ
リューチェーンとの共通価値の創造につながる製品・技
術を拡大いたします。
2014中計は、当初見込みを上回るスピードで進捗して
おります。引き続き、2020年近傍の目標を前倒しで達成
できるように、成長力・競争力の強化を進め、ステークホ
ルダーの皆様からの要請に応えてまいります。
当社グループは、2005年にCSR体制を構築し、社会
とともに持続可能な発展を目指す取り組みを積み重ね
てまいりました。2008年には国連グローバルコンパクトに
署名し、ISO26000をはじめとする国際的ガイダンスの
要請にも対応を進めてきました。経済のグローバル化、
日本の産業構造の転換に適ったコーポレート・ガバナン
スの充実は、企業価値向上の視点からの重要課題と
位置づけ、取り組みを強化しております。
企業の社会的責任として求められるものは、時代、産
業社会の発展とともに変化しています。しかし、当社グ
ループは「CSRは経営そのものである」との方針を変え
ることなく、グループ全社員、そして社会へCSRの浸透
を推進していきます。
「安全はすべてに優先する」は当社グループの変わ
ることのない経営方針です。今年度からの取り組みの
大きな進歩は、生産現場力向上の一環として2006年以
来行ってきた「技術研修センター」での安全研修につい
て、社会からの要請に応えて社外への開放を開始した
ことです。化学メーカーとして培ってきた安全やリスク管
理についての知見を社内にとどめず、広く社外の方々と
共有いたします。私達が事業・生産活動を行う各国の
地域社会と一体になって、安全文化の醸成、レジリエント
な社会作りのお役に立ちたいと考えております。
社会は、様々な課題のグローバルな解決に眼を向け始
めています。
“社会ニーズに対応した新しい物質を作り出
す無限の可能性を秘めた化学”への期待もまたこれまで
以上に高まっています。絶えざる革新によって社会からの
期待に応える力は“人材”です。当社グループでは、高度
な専門性とチャレンジ精神を有する多様な人材の育成、
その基盤になる働きやすい環境の整備を国内外で進め
ています。また、グローバルでの人事評価・報酬制度も整
備を進めております。
企業はこれまで以上に、ステークホルダーとのコミュニ
ケーションが求められるようになっています。それに対応す
るため、本年度の組織変更では、コーポレートコミュニケー
ション部を創設いたしました。ステークホルダーの皆様は
何を求めておられるのか、また当社は何を期待されている
のかを常に適確に捉えるために、コミュニケーションをより
促進いたします。地球社会の共通の願いである持続可
能な発展に向けて、事業活動を通じてグローバルに社会
課題を解決する取り組みに果敢に挑戦してまいります。
■
■
持続可能な社会の実現を目指して
■
■
絶えざる革新による成長と人づくり
■
■
安全は持続可能な社会の基盤
■
■
結びにかえて
地球市民として、事業活動を通じて
社会課題を解決します
社会の持続可能な発展に向けて
三井化学グループのCSR活動
三井化学は、2005年にCSR専門の部署を設置して以来、「本業を通 じて企業理念を具現化すること」を三井化学グループのCSRとして 活動してきました。また、すべてのステークホルダーから信頼・評価 され、社員が誇りを持てる会社になるよう様々な取り組みを行ってき ました。その後、2008年には国連グローバルコンパクトへ署名した ほか、国際的なガイダンスからの要請への対応にも努めています。 2014中期経営計画では、当社のCSRのあり方、方向性についてあら ためて議論の上確認しました。そして、当社グループの将来像を設
基盤素材
モビリティ
フード&
パッケージング
ヘルスケア
CSRの実現へ向けて
CSRマネジメント
当社はすべての事業部門責任者(取締役および 本部長)が出席するCSR委員会(委員長:社長)に おいて、当社グループのCSRに関する方針、計画 などPDCAに関わる審議と、決定を行っていま す。2015年度は、重要課題の整理と特定をし、そ のロードマップを作成していきます。
経済軸・環境軸・社会軸が結びついた社会課題解決への取り組みによ り、社会とともに持続的に成長・発展し「グローバルに存在感のある企 業グループ」を目指します。
私たちの未来を創る「Blue Value™」
持続可能な社会のために化学産業が貢献できることは何か。顧客とともにその価値を共有していきた い。そんな思いからBlue Value™は誕生しました。
製品は素材の開発・製造に始まり、その後加工してできた製品の輸送、さらに実際に使用した後の廃棄 処分まで様々な過程を経ています。当社の素材や製品も、様々な過程を経て、姿を変えて消費者に届き ます。その過程において、当社は、素材や製品・技術が環境にどのような貢献ができるのかを「見える化」 し、様々なステークホルダーとの対話を促進することで、環境負荷低減につながると考えました。 このような考えのもと、LCA※に基づく当社独自の環境影響評価指標である「m-SI」を2013年に設定し
ました。「m-SI」は製品のバリューチェーンにおける環境負荷低減への貢献を評価します。
「m-SI」で評価した製品は、最終的に6つの判定項目から3つの環境貢献要素「CO2を減らす(低炭素社
会の実現)」「資源を守る(循環型社会の実現)」「自然と共生する(自然共生社会の実現)」にあ
てはまる当社の製品・技術としてBlue Value™ありと判定します。
中期経営計画で掲げた「環境と調和した共生社会の実現」に貢献する対象領域であるモ ビリティ領域の製品についてBlue Value™判定を行いました。一例として、車のバンパー は、当社技術を使用したPPコンパウンド製を使用することで軽量化し、燃費の改善に貢献 しています。さらに、無塗装の外装材を新たに開発したことにより、加工段階での塗装工 程をなくすことで13.3%のGHG削減の貢献につながることがわかりました。
三井化学グループは、Blue Value™製品・技術の展開を進め、バリューチェーンでの環境 負荷削減を通じて、社会課題解決に貢献していきます。
地球環境との調和の中で、材料・物質の革新と創出を通して高品質 の製品とサービスを顧客に提供し、もって広く社会に貢献する。
企業グループ理念
私たち、三井化学グループの役員、社員一人ひとりは、ステークホルダーへの 貢献を通じて社会と企業の持続的発展を実現するため、次のとおり行動します。
行動指針
絶えず革新による成長を追求し、グローバルに存在感のある企業 グループ
目指すべき企業グループ像
経済
社会 事業活動を通じた社会課題解決 環境
●気候変動対応(GHG削減)
●低環境負荷な
製品・サービス
●3R(循環型社会)、節資源
●生態系保護
●化学物質管理
●再生可能エネルギーの開発
●都市化、スマートシティ化
環境と調和した共生社会の実現
●少子高齢化
●生活の質(QOL)向上
●食糧問題への対応
●医療・医薬の高度化
健康・安心な長寿社会の実現
● 産業素材の安定供給 ● 国内生産最適化
地域と調和した産業基盤の実現
技術:ポリマーサイエンス、精密合成、プロセス 顧客基盤、既存事業、Global体制
将来の収益の柱として
成長が期待できる分野
石化・基礎化学品を中心とした汎用化学品で社会・産業を支える
定し、社会課題解決への取り組みにより、事業活動を通じた社会貢献 を目指すことを明確にしました。当社グループが貢献すべき社会課 題と当社の強い基盤から、目指すべき事業ポートフォリオを設定する ことで、これまで以上に事業活動を通じて社会課題の解決に貢献し、 社会と当社グループの持続可能な発展を目指していきます。 また、企業存立の前提、基盤となる「安全」「法令遵守」「レスポンシブ
ル・ケア」「リスクマネジメント」「社会活動」などの活動は、社会から の信頼を維持向上させる取り組みとして変わらず、着実に実施して いきます。さらに、コーポレート・ガバナンスの充実は企業価値向上 の視点から重要課題と位置づけ、取り組みを強化しています。
三井化学グループの強い基盤
三井化学グループの経営ビジョンと存在意義
社会課題解決に貢献する三井化学グループの
事業ポートフォリオ
P10 特集1
P14 特集2
社会と
当社グループの
持続的発展
●私たちは「誠実に行動」します ●私たちは「人と社会を大切に」します ●私たちは「夢のあるものづくり」を目指します
※ LCA(Life Cycle Assessment):製品の開発、製造、輸送、使用、廃棄などすべての段階を通して、環境 影響を定量的に評価する手法。
Blue Value™判定項目
当社グループの環境貢献要素 Blue Value™判定項目
CO2を減らす (低炭素社会の実現)
資源を守る (循環型社会の実現)
自然と共生する (自然共生社会の実現)
生態系保全(ヒト) 生態系保全(ヒト以外) 環境汚染防止 省エネ・節電・省燃費 GHG削減
社会の持続可能な発展に向けて
三井化学グループのCSR活動
三井化学は、2005年にCSR専門の部署を設置して以来、「本業を通 じて企業理念を具現化すること」を三井化学グループのCSRとして 活動してきました。また、すべてのステークホルダーから信頼・評価 され、社員が誇りを持てる会社になるよう様々な取り組みを行ってき ました。その後、2008年には国連グローバルコンパクトへ署名した ほか、国際的なガイダンスからの要請への対応にも努めています。 2014中期経営計画では、当社のCSRのあり方、方向性についてあら ためて議論の上確認しました。そして、当社グループの将来像を設
基盤素材
モビリティ
フード&
パッケージング
ヘルスケア
CSRの実現へ向けて
CSRマネジメント
当社はすべての事業部門責任者(取締役および 本部長)が出席するCSR委員会(委員長:社長)に おいて、当社グループのCSRに関する方針、計画 などPDCAに関わる審議と、決定を行っていま す。2015年度は、重要課題の整理と特定をし、そ のロードマップを作成していきます。
経済軸・環境軸・社会軸が結びついた社会課題解決への取り組みによ り、社会とともに持続的に成長・発展し「グローバルに存在感のある企 業グループ」を目指します。
私たちの未来を創る「Blue Value™」
持続可能な社会のために化学産業が貢献できることは何か。顧客とともにその価値を共有していきた い。そんな思いからBlue Value™は誕生しました。
製品は素材の開発・製造に始まり、その後加工してできた製品の輸送、さらに実際に使用した後の廃棄 処分まで様々な過程を経ています。当社の素材や製品も、様々な過程を経て、姿を変えて消費者に届き ます。その過程において、当社は、素材や製品・技術が環境にどのような貢献ができるのかを「見える化」 し、様々なステークホルダーとの対話を促進することで、環境負荷低減につながると考えました。 このような考えのもと、LCA※に基づく当社独自の環境影響評価指標である「m-SI」を2013年に設定し
ました。「m-SI」は製品のバリューチェーンにおける環境負荷低減への貢献を評価します。
「m-SI」で評価した製品は、最終的に6つの判定項目から3つの環境貢献要素「CO2を減らす(低炭素社
会の実現)」「資源を守る(循環型社会の実現)」「自然と共生する(自然共生社会の実現)」にあ
てはまる当社の製品・技術としてBlue Value™ありと判定します。
中期経営計画で掲げた「環境と調和した共生社会の実現」に貢献する対象領域であるモ ビリティ領域の製品についてBlue Value™判定を行いました。一例として、車のバンパー は、当社技術を使用したPPコンパウンド製を使用することで軽量化し、燃費の改善に貢献 しています。さらに、無塗装の外装材を新たに開発したことにより、加工段階での塗装工 程をなくすことで13.3%のGHG削減の貢献につながることがわかりました。
三井化学グループは、Blue Value™製品・技術の展開を進め、バリューチェーンでの環境 負荷削減を通じて、社会課題解決に貢献していきます。
地球環境との調和の中で、材料・物質の革新と創出を通して高品質 の製品とサービスを顧客に提供し、もって広く社会に貢献する。
企業グループ理念
私たち、三井化学グループの役員、社員一人ひとりは、ステークホルダーへの 貢献を通じて社会と企業の持続的発展を実現するため、次のとおり行動します。
行動指針
絶えず革新による成長を追求し、グローバルに存在感のある企業 グループ
目指すべき企業グループ像
経済
社会 事業活動を通じた社会課題解決 環境
●気候変動対応(GHG削減)
●低環境負荷な
製品・サービス
●3R(循環型社会)、節資源
●生態系保護
●化学物質管理
●再生可能エネルギーの開発
●都市化、スマートシティ化
環境と調和した共生社会の実現
●少子高齢化
●生活の質(QOL)向上
●食糧問題への対応
●医療・医薬の高度化
健康・安心な長寿社会の実現
● 産業素材の安定供給 ● 国内生産最適化
地域と調和した産業基盤の実現
技術:ポリマーサイエンス、精密合成、プロセス 顧客基盤、既存事業、Global体制
将来の収益の柱として
成長が期待できる分野
石化・基礎化学品を中心とした汎用化学品で社会・産業を支える
定し、社会課題解決への取り組みにより、事業活動を通じた社会貢献 を目指すことを明確にしました。当社グループが貢献すべき社会課 題と当社の強い基盤から、目指すべき事業ポートフォリオを設定する ことで、これまで以上に事業活動を通じて社会課題の解決に貢献し、 社会と当社グループの持続可能な発展を目指していきます。 また、企業存立の前提、基盤となる「安全」「法令遵守」「レスポンシブ
ル・ケア」「リスクマネジメント」「社会活動」などの活動は、社会から の信頼を維持向上させる取り組みとして変わらず、着実に実施して いきます。さらに、コーポレート・ガバナンスの充実は企業価値向上 の視点から重要課題と位置づけ、取り組みを強化しています。
三井化学グループの強い基盤
三井化学グループの経営ビジョンと存在意義
社会課題解決に貢献する三井化学グループの
事業ポートフォリオ
P10 特集1
P14 特集2
社会と
当社グループの
持続的発展
●私たちは「誠実に行動」します ●私たちは「人と社会を大切に」します ●私たちは「夢のあるものづくり」を目指します
※ LCA(Life Cycle Assessment):製品の開発、製造、輸送、使用、廃棄などすべての段階を通して、環境 影響を定量的に評価する手法。
Blue Value™判定項目
当社グループの環境貢献要素 Blue Value™判定項目
CO2を減らす (低炭素社会の実現)
資源を守る (循環型社会の実現)
自然と共生する (自然共生社会の実現)
生態系保全(ヒト) 生態系保全(ヒト以外) 環境汚染防止 省エネ・節電・省燃費 GHG削減
環境・社会の持続可能な発展に貢献する
三井化学グループの主な製品
三井化学グループのCSR活動
食糧問題への対応
産業基盤
低環境負荷な製品・サービス
生活の質(QOL)向上
再生可能エネルギー
医療・医薬の高度化
3R(循環型社会)
排気ガス(窒素酸化物)をクリーンな水と 窒素に変えて大気に配慮した製品 ●アドブルーⓇ
●ミレットⓇ (電解液) リチウムイオン電池の材料 ●エボリューⓇ すぐれたシール性と高 強度による、軽くて薄い パッケージを実現。節資 源につながる原料
●ケミパールⓇ(電極用バインダー)
●視覚障がい者誘導用樹脂プレート バリアフリー法に対応した、柔軟性があり 耐久性が高く視認しやすいシート ●みつひかり2003、2005
多収穫かつ収穫時期を遅く ずらせるハイブリッドライス。 収穫時期の集中を避けるこ とで、収穫作業の分散が可能
●iCASTⓇ
水や肥料の使用量を低減 し、効率的な農業を実現 するシステム
軽くて耐久性にすぐれた合皮レザー用原 材料
●ノティオⓇSN
●ソーラーエバ™ ●ソーラーエース™ 太 陽 光 発 電 の電 池セルを保 護する シート
●エコニコールⓇ (バイオマス化学品) 植物由来原料(ひま)を使用した樹脂(自 動車、家具、寝具のシートクッションなど)
●ノンロットⓇ
木の香りと木目を残し、木材を長持ち させる高機能塗料
●タフネルⓇオイルブロッターⓇ 抜群の油吸着力と強度を持ち、素早い 油の回収が可能なシート
生態系保護
「社会とともに持続可能な発展」を目指す三井 化学グループが、社会課題の解決に貢献する 製品をご紹介します。
三井化学の事業セグメント
●アニキⓇ ●フルーツセイバーⓇ 環境にやさしい安全性の高い農薬 ●MR™シリーズ
軽くて丈夫、デザインしやすい メガネレンズの原料 ●スーパーボンドⓇ 高い接着性と生体適合性を持 つ歯科用接着材
●シンテックスⓇ (不織布) 着心地が良く、液体の浸透を 防ぐメディカルガウン素材
● プライムポリプロⓇ 食品・洗剤・化粧品・ 医薬品容器の原料
● 三井PETⓇ 食品・洗剤・化粧品・ 医薬品容器の原料 ● 高純度テレフタル酸(PTA)
ポリエステル繊維の原料 ●カッパーストッパーⓇ
抗菌・防臭機能を備えた 銅 合 金コー ティング の フィルム・不織布・織布
環境と調和した共生社会の
実現に貢献する製品
健康・安心な長寿社会の
実現に貢献する製品
地域と調和した産業基盤の
実現に貢献する製品
●エスポアールⓇ (通気性フィルム) 通気性にすぐれた紙おむつ の原料
●シンテックスⓇ(不織布) 薄手で肌触りが良く、機械強 度にすぐれた紙おむつの原料 ●アクリルアマイド
水の浄化に役立つ原料。水に様々な状態で混ざり あっている物質を水から分離させ、より早く効率的に 凝集させる
健康・長寿社会の実現に向けた生活の質向上に貢 献する製品を開発・製造・販売しています。 (メガネレンズ材料、メディカル材料、歯科材料、衛
生材料用高機能不織布など) ヘルスケア
快適性や安全性の向上、環境調和型社会に貢献す る製品を開発・製造・販売しています。
(自動車の軽量化を実現する製品、潤滑油や電気・ 電子部品の原料など)
機能樹脂
総合ウレタンメーカーとしての独自技術をもとに、 機能性の高い製品を開発・製造・販売しています。 (植物由来からのウレタン原料や各種塗料原料など)
ウレタン
生活のあらゆる場面で使用される原料を製造・販売 しています。
(衣料用繊維、ペットボトル、塗料の原料など) 基礎化学品
自動車や容器包装など暮らしを支える様々な素材 を開発・製造・販売しています。
(石油化学原料および、ポリエチレン、ポリプロピレン) 石化
食糧の安定生産に貢献する農薬や、多様な産業を 支える包装フィルム、産業フィルムを開発・製造・販 売しています。
(農業化学品や食品、日用品から電子、環境エネル ギーなどのフィルムやシートなど)
フード&パッケージング
少子・高齢化
●TPXⓇ米粒や汚れが付 きにくく落ちやす いため、水の使用 量の削 減 につな がる樹脂
●アドマーⓇ ●PPコンパウンド ●タフマーⓇ デザイン性の向上と軽量化に役立つ樹脂 (バンパー)
●ミラストマーⓇ ●金属・樹脂一体成形部材 (ポリメタック®)
プラスチックの成形時に金属と一体化する ことで、軽量化に役立つ
気候変動対応(GHG削減)
P10 特集1
●スパッシュⓇ
生鮮食品の鮮度をより長く保 持するほか、野菜・果物・花な どのしおれや変色を抑えるこ とができるフィルム 複雑な形状を可能にすることで自動車の
軽量化に一役買う樹脂。車内空間を有効 に利用(ガソリンタンク)
環境・社会の持続可能な発展に貢献する
三井化学グループの主な製品
三井化学グループのCSR活動
食糧問題への対応
産業基盤
低環境負荷な製品・サービス
生活の質(QOL)向上
再生可能エネルギー
医療・医薬の高度化
3R(循環型社会)
排気ガス(窒素酸化物)をクリーンな水と 窒素に変えて大気に配慮した製品 ●アドブルーⓇ
●ミレットⓇ (電解液) リチウムイオン電池の材料 ●エボリューⓇ すぐれたシール性と高 強度による、軽くて薄い パッケージを実現。節資 源につながる原料
●ケミパールⓇ(電極用バインダー)
●視覚障がい者誘導用樹脂プレート バリアフリー法に対応した、柔軟性があり 耐久性が高く視認しやすいシート ●みつひかり2003、2005
多収穫かつ収穫時期を遅く ずらせるハイブリッドライス。 収穫時期の集中を避けるこ とで、収穫作業の分散が可能
●iCASTⓇ
水や肥料の使用量を低減 し、効率的な農業を実現 するシステム
軽くて耐久性にすぐれた合皮レザー用原 材料
●ノティオⓇSN
●ソーラーエバ™ ●ソーラーエース™ 太 陽 光 発 電 の電 池セルを保 護する シート
●エコニコールⓇ (バイオマス化学品) 植物由来原料(ひま)を使用した樹脂(自 動車、家具、寝具のシートクッションなど)
●ノンロットⓇ
木の香りと木目を残し、木材を長持ち させる高機能塗料
●タフネルⓇオイルブロッターⓇ 抜群の油吸着力と強度を持ち、素早い 油の回収が可能なシート
生態系保護
「社会とともに持続可能な発展」を目指す三井 化学グループが、社会課題の解決に貢献する 製品をご紹介します。
三井化学の事業セグメント
●アニキⓇ ●フルーツセイバーⓇ 環境にやさしい安全性の高い農薬 ●MR™シリーズ
軽くて丈夫、デザインしやすい メガネレンズの原料 ●スーパーボンドⓇ 高い接着性と生体適合性を持 つ歯科用接着材
●シンテックスⓇ (不織布) 着心地が良く、液体の浸透を 防ぐメディカルガウン素材
● プライムポリプロⓇ 食品・洗剤・化粧品・ 医薬品容器の原料
● 三井PETⓇ 食品・洗剤・化粧品・ 医薬品容器の原料 ● 高純度テレフタル酸(PTA)
ポリエステル繊維の原料 ●カッパーストッパーⓇ
抗菌・防臭機能を備えた 銅 合 金コー ティング の フィルム・不織布・織布
環境と調和した共生社会の
実現に貢献する製品
健康・安心な長寿社会の
実現に貢献する製品
地域と調和した産業基盤の
実現に貢献する製品
●エスポアールⓇ (通気性フィルム) 通気性にすぐれた紙おむつ の原料
●シンテックスⓇ(不織布) 薄手で肌触りが良く、機械強 度にすぐれた紙おむつの原料 ●アクリルアマイド
水の浄化に役立つ原料。水に様々な状態で混ざり あっている物質を水から分離させ、より早く効率的に 凝集させる
健康・長寿社会の実現に向けた生活の質向上に貢 献する製品を開発・製造・販売しています。 (メガネレンズ材料、メディカル材料、歯科材料、衛
生材料用高機能不織布など) ヘルスケア
快適性や安全性の向上、環境調和型社会に貢献す る製品を開発・製造・販売しています。
(自動車の軽量化を実現する製品、潤滑油や電気・ 電子部品の原料など)
機能樹脂
総合ウレタンメーカーとしての独自技術をもとに、 機能性の高い製品を開発・製造・販売しています。 (植物由来からのウレタン原料や各種塗料原料など)
ウレタン
生活のあらゆる場面で使用される原料を製造・販売 しています。
(衣料用繊維、ペットボトル、塗料の原料など) 基礎化学品
自動車や容器包装など暮らしを支える様々な素材 を開発・製造・販売しています。
(石油化学原料および、ポリエチレン、ポリプロピレン) 石化
食糧の安定生産に貢献する農薬や、多様な産業を 支える包装フィルム、産業フィルムを開発・製造・販 売しています。
(農業化学品や食品、日用品から電子、環境エネル ギーなどのフィルムやシートなど)
フード&パッケージング
少子・高齢化
●TPXⓇ米粒や汚れが付 きにくく落ちやす いため、水の使用 量の削 減 につな がる樹脂
●アドマーⓇ ●PPコンパウンド ●タフマーⓇ デザイン性の向上と軽量化に役立つ樹脂 (バンパー)
●ミラストマーⓇ ●金属・樹脂一体成形部材 (ポリメタック®)
プラスチックの成形時に金属と一体化する ことで、軽量化に役立つ
気候変動対応(GHG削減)
P10 特集1
●スパッシュⓇ
生鮮食品の鮮度をより長く保 持するほか、野菜・果物・花な どのしおれや変色を抑えるこ とができるフィルム 複雑な形状を可能にすることで自動車の
軽量化に一役買う樹脂。車内空間を有効 に利用(ガソリンタンク)
グループ連携
多角的提案
理事 新自動車材 開発室長
平原 彰男
現在、自動車には1台当たり約140キ ロ、全体の重量比でおよそ10~15%の 樹脂が使われています。バンパーや ドアトリムなどの材料として多様な 樹脂材料が供給されています。 これらの強度や剛性を確保した新 材料や活用法の提案が、自動車メー カーが環境規制をクリアする大きな 活路となろうとしています。その活路 に応えられる材料が樹脂であり、樹脂 は、新しいモビリティ世界を創造する ために不可欠な素材です。
は、従来の発想にとどまっていては創 造できないものです。
三井化学グループのモビリティ領 域を担う星野太・研究開発本部長は、 「10~20年後のモビリティには既存
技術とは違うまったく新しい視点が 必要です。そのために自動車分野では まず、未開拓の骨格材や外装、電装品 などの重要材料で樹脂の活用に技術 革新を起こし、顧客が必要とするもの を提供する「マーケットイン型」の顧 客との共有価値の創造に取り組まな くてはなりません」と強調します。
従来の発想にとどまらない
新しい視点と
新たな素材の開発
総合ソリューションついて、「原材料に とどまらず、部品・部材として、さらに お客様のものづくりの改善にまで踏み 込んだ多角的な提案をできる力です。 そのために三井化学グループの各事 業部門が持つ技術や製品について、モ ビリティという横串を刺し、素材の使 い方の見直しや組み合わせ方などを 包括的に検証する体制を整えていま す」と語ります。
三井化学は2014年9月に、金型の 企画・設計・試作機能を備える共和工 業を買収しました。この買収は総合的 軽量化を進める一方で、快適性や
意匠性、安全性の向上などニーズは 多様化し、要求されるレベルも高まっ ています。様々なニーズに応えるため に 、三 井 化 学 グ ル ー プ は 、総 合 ソ リュー ションを 提 供 するた め にグ ループ横断的な体制づくりも始めて います。
平原彰男・新自動車材開発室長は
モビリティ革新への挑戦
環境と調和した共生社会の実現
三井化学グループは事業を通じて貢献すべき社会課題の一つに「環境と調和した共生社会の実現」を掲げています。
モビリティ領域では、持続可能な社会の実現のために、環境や自然と共生する社会の構築に向け、CO2排出規制からくる燃費向上の 対応に向けた軽量化が必要とされています。当社グループは、軽量化に向けた新たな素材開発のみならず、部品加工や製造過程の効 率化、改善策まで、グループを横断した様々な連携により、総合的なソリューションを提案できる体制をスタートさせました。 化学の力で新たな顧客価値を創造し、環境課題に貢献する取り組みをご紹介します。
地球上のCO2濃度が 400ppmを超えたこ とで、各国は乗用車の CO2排出量規制をさ ら に 強 化 して おり 、 2020年度を目途に新 たな段階に入ります。
組織横断的に
総合ソリューションを
提供する体制づくりを
スタート
1
特集
ソリューションを提供するための決 断でした。共和工業には自動車メー カーからの部品のニーズとノウハウ が集積されており、そこに三井化学 グループの樹脂素材が結びつくこと で、顧客に新たな価値を提供する基 盤ができたのです。
三井化学グループはモビリティを、 「あらゆる種類の人と物の移動手段」 と考え、それを安全かつ環境負荷も 少なく提供するために化学産業が果 たすべき役割を追究しています。それ
総合ソリューションに向けたグループ 横断の会議を積極的に実施。
研究現場でも、意匠性や信頼性の確保に 向けた試行を続けています。
執行役員 研究開発本部長 R&D戦略室長
星野 太
日本 欧州 米国 中国
JC08
NEDC
City+Hwy
NEDC
16.8 17.9 15.4 14.5
20.3 24.4 19.1 20.0
燃費 (km/L)
CO2 (g/km)
燃費 (mpg)
燃費 (L/100km) 主要国の乗用車燃料基準・規制
規制対象 測定モード (km/Lに換算)2015年規制 (km/Lに換算)2020年規制
※国・地域によって測定モード、車種構成、ガソリン・ディーゼル車の割合が異なるため、 一律に比較はできない。
グループ連携
多角的提案
理事 新自動車材 開発室長
平原 彰男
現在、自動車には1台当たり約140キ ロ、全体の重量比でおよそ10~15%の 樹脂が使われています。バンパーや ドアトリムなどの材料として多様な 樹脂材料が供給されています。 これらの強度や剛性を確保した新 材料や活用法の提案が、自動車メー カーが環境規制をクリアする大きな 活路となろうとしています。その活路 に応えられる材料が樹脂であり、樹脂 は、新しいモビリティ世界を創造する ために不可欠な素材です。
は、従来の発想にとどまっていては創 造できないものです。
三井化学グループのモビリティ領 域を担う星野太・研究開発本部長は、 「10~20年後のモビリティには既存
技術とは違うまったく新しい視点が 必要です。そのために自動車分野では まず、未開拓の骨格材や外装、電装品 などの重要材料で樹脂の活用に技術 革新を起こし、顧客が必要とするもの を提供する「マーケットイン型」の顧 客との共有価値の創造に取り組まな くてはなりません」と強調します。
従来の発想にとどまらない
新しい視点と
新たな素材の開発
総合ソリューションついて、「原材料に とどまらず、部品・部材として、さらに お客様のものづくりの改善にまで踏み 込んだ多角的な提案をできる力です。 そのために三井化学グループの各事 業部門が持つ技術や製品について、モ ビリティという横串を刺し、素材の使 い方の見直しや組み合わせ方などを 包括的に検証する体制を整えていま す」と語ります。
三井化学は2014年9月に、金型の 企画・設計・試作機能を備える共和工 業を買収しました。この買収は総合的 軽量化を進める一方で、快適性や
意匠性、安全性の向上などニーズは 多様化し、要求されるレベルも高まっ ています。様々なニーズに応えるため に 、三 井 化 学 グ ル ー プ は 、総 合 ソ リュー ションを 提 供 するた め にグ ループ横断的な体制づくりも始めて います。
平原彰男・新自動車材開発室長は
モビリティ革新への挑戦
環境と調和した共生社会の実現
三井化学グループは事業を通じて貢献すべき社会課題の一つに「環境と調和した共生社会の実現」を掲げています。
モビリティ領域では、持続可能な社会の実現のために、環境や自然と共生する社会の構築に向け、CO2排出規制からくる燃費向上の 対応に向けた軽量化が必要とされています。当社グループは、軽量化に向けた新たな素材開発のみならず、部品加工や製造過程の効 率化、改善策まで、グループを横断した様々な連携により、総合的なソリューションを提案できる体制をスタートさせました。 化学の力で新たな顧客価値を創造し、環境課題に貢献する取り組みをご紹介します。
地球上のCO2濃度が 400ppmを超えたこ とで、各国は乗用車の CO2排出量規制をさ ら に 強 化 して おり 、 2020年度を目途に新 たな段階に入ります。
組織横断的に
総合ソリューションを
提供する体制づくりを
スタート
特集
ソリューションを提供するための決 断でした。共和工業には自動車メー カーからの部品のニーズとノウハウ が集積されており、そこに三井化学 グループの樹脂素材が結びつくこと で、顧客に新たな価値を提供する基 盤ができたのです。
三井化学グループはモビリティを、 「あらゆる種類の人と物の移動手段」 と考え、それを安全かつ環境負荷も 少なく提供するために化学産業が果 たすべき役割を追究しています。それ
総合ソリューションに向けたグループ 横断の会議を積極的に実施。
研究現場でも、意匠性や信頼性の確保に 向けた試行を続けています。
執行役員 研究開発本部長 R&D戦略室長
星野 太
日本 欧州 米国 中国
JC08
NEDC
City+Hwy
NEDC
16.8 17.9 15.4 14.5
20.3 24.4 19.1 20.0
燃費 (km/L)
CO2 (g/km)
燃費 (mpg)
燃費 (L/100km) 主要国の乗用車燃料基準・規制
規制対象 測定モード (km/Lに換算)2015年規制 (km/Lに換算)2020年規制
※国・地域によって測定モード、車種構成、ガソリン・ディーゼル車の割合が異なるため、 一律に比較はできない。
R&D戦略室 モビリティ統括 (兼)新自動車材
開発室
森 亮二
プライムポリマー 取締役 自動車材事業部長
日下 哲也
理事 Advanced Composites,Inc. President&CEO
大島 聖爾
三井化学グループ 部品メーカー 自動車メーカー
部品部材
コンパウンド 塗 装 組 立
ポリマー
ポリマーサイエンス 次世代車ニーズ
金型供給
金型メーカー (共和工業)
自動車産業のサプライチェーン
製・販・研が一体となって
高品質な製品を提供する
“地産地消”による
強固なパートナーシップ
てくれる重要なパートナーです。しかし、 機能性樹脂を知りつくしているがゆえに、 「この素材はこう」と決めつけていること
が多い印象です。飛び抜けたアイデアこ そクルマの進化を後押しします。 例えば「自動車以外の用途で実績のあ る製品で自動車部品を作りませんか」な ど、“三井化学にしかできない”提案ほど 大歓迎であり、共にクルマの未来を拓け るアイデアを期待しています。
環境問題への対応やクルマの新規メー カーの出現等に、我々は強い危機感を持っ て自動車開発を進めています。そんな中、 新しい自動車開発のために、様々な素材の 検証を続けています。樹脂はすぐれた素材 ですが、さらに活用するためには、剛性や 安定性など素材としての信頼性をより高 めるための取り組みが必要だと感じます。 三井化学は、PPコンパウンドをはじめ とした高品質な素材を、安定的に供給し
“コトづくり”につながる
提案拠点の構想
ワークのハブにしたいと考えています」と意気込みを語ります。 三井化学は2012年10月、一体成形 で国際標準(ISO)候補となる技術を 持つ大成プラスと包括的な技術ライ センス契約を締結しています。世の中 にない新しい素材を、実際に製品とし て使えるようにする開発を進めると 同時に、国際標準化への取り組みも 進めています。その1つが、「金属と樹 脂の一体成形品 ポリメタックⓇ」です。PPとアルミニウムを一体化する技術 で、金属部品と同強度で約3分の1の 軽さを実現。加熱した樹脂に圧力を加 “モノづくり”から“コトづくり”につ
ながる提案拠点の開設も検討されて います。森亮二・R&D戦略室モビリ ティ統括は、「提案拠点は、顧客である 自動車メーカーや部品メーカー、さら には潜在的なパートナーと三井化学 グループが課題を持ち寄り、解決策を 探る“共創の場”です。『さすが三井化 学だ!』と言っていただける顧客価値 創造の起点としたい。世界にある生 産・販売拠点や外部の研究機関など、 世界の知と有機的につながるネット
三 井 化 学グループは日系自動 車 メーカーの国際展開に合わせて海外
えて金型に押込み、型に充填して成形 する「射出一体成形」ができるので、部 品のビス留めや溶接工程が不用にな り、生産コストの低減にも貢献してい きます。
展開を進めてきました。PPコンパウン ドの海外製造拠点をいち早く開設、さ らに世界8カ国でグローバルに顧客の ニーズに応える体制を構築し、自動車 メーカーから厚い信頼を得ています。 PPコンパウンドの製造・販売会社 である(株)プライムポリマーの日下
哲也・自動車材事業部長は、「当社の
海外拠点は、自動車メーカーの現地 製造拠点からの要望に材料、加工技 術 、生 産 技 術など、それぞれのアプ ローチで充実した提案ができる活動
に力を注いできました。その結果、海 外拠点同士で課題を迅速に解決でき る仕組みが育ち、“地産地消”型の製 造拠点となりました」と語ります。
年間1,700万台以上の自動車が生 産 される 世 界 第 2 位 の 北 米 市 場 で PPコンパウンドの供給を担うのが、 Advanced Composites, Inc.(ACP) です。同社は北米に進出している日系
に貢献しました。
ACPは、デトロイト3のグローバル 規格に適合する高性能な材料を開発 し、三井化学グループの海外PPコン メーカーだけでなく、GMやフォード
などいわゆるデトロイト3や欧州系 メーカーからも受注を拡大し、全販売 量 に 占 め る デト ロ イト 3 の 比 率 は 50%近くまで上がっています。その理 由を大島聖爾・ACP社長は、「米国オ ハイオとテネシー、メキシコに拠点を 有し、自動車メーカーのニーズに製・ 販・研が一体となり迅速に対応したこ とが受注拡大につながりました」と説 明します。ある部材の開発では、地元 のメーカーに密着して、1つの材料で 3つの内装部品に対応可能なACP材 を生み出し、同メーカーのコスト削減
パウンド拠点から供給する“地産地 消”にも貢献しています。
モビリティの新たな価値創造への 挑戦は飽くことがありません。星野 は、「自動車メーカーから『そうだ三井 化学に聞いてみよう!』と言われる存 在になる。それが、社会課題解決の貢 献につながると同時に、化学産業の 未来に向けて、モビリティ革新という 1つの針路を示すものにしたい」と決 意を語ります。
グローバル連携
安定供給
トヨタ自動車株式会社 材料技術開発部長
間瀬 清芝
様自動車産業のサプライ チェーンの過程におい て、金型メーカー(共和 工業)が“つなぎ役”と なることで、新たな開 発を加速します。
飛び抜けたアイデアを期待しています
外部関係者メッセージ
GSC社は、製造能力、顧客数、販売先対象国のいずれでもアセア ン最大のPPコンパウンドの生産拠点です。材料開発部門と営業 部門、さらに本社、研究所等と綿密な連携を取り、お客様ニーズの 早期具現化に力を注いでいます。すでにローカルニーズに対応し た独自の材料開発も実現。信頼性向上やコスト競争力の改善のた め、「ISO17025」「ISO50001」「TPM SpecialAward」を取得し、 「製・販・研」が一体となった存在感のある会社を目指しています。
鈴木 道隆
Grand Siam Composites Co.,Ltd.(GSC)社長
アセアン最大のPPコンパウンド拠点として 「製・販・研」の一体化を推進
三井化学グループの PPコンパウンド拠点地
R&D戦略室 モビリティ統括 (兼)新自動車材
開発室
森 亮二
プライムポリマー 取締役 自動車材事業部長
日下 哲也
理事 Advanced Composites,Inc. President&CEO
大島 聖爾
三井化学グループ 部品メーカー 自動車メーカー
部品部材
コンパウンド 塗 装 組 立
ポリマー
ポリマーサイエンス 次世代車ニーズ
金型供給
金型メーカー (共和工業)
自動車産業のサプライチェーン
製・販・研が一体となって
高品質な製品を提供する
“地産地消”による
強固なパートナーシップ
てくれる重要なパートナーです。しかし、 機能性樹脂を知りつくしているがゆえに、 「この素材はこう」と決めつけていること
が多い印象です。飛び抜けたアイデアこ そクルマの進化を後押しします。 例えば「自動車以外の用途で実績のあ る製品で自動車部品を作りませんか」な ど、“三井化学にしかできない”提案ほど 大歓迎であり、共にクルマの未来を拓け るアイデアを期待しています。
環境問題への対応やクルマの新規メー カーの出現等に、我々は強い危機感を持っ て自動車開発を進めています。そんな中、 新しい自動車開発のために、様々な素材の 検証を続けています。樹脂はすぐれた素材 ですが、さらに活用するためには、剛性や 安定性など素材としての信頼性をより高 めるための取り組みが必要だと感じます。 三井化学は、PPコンパウンドをはじめ とした高品質な素材を、安定的に供給し
“コトづくり”につながる
提案拠点の構想
ワークのハブにしたいと考えています」と意気込みを語ります。 三井化学は2012年10月、一体成形 で国際標準(ISO)候補となる技術を 持つ大成プラスと包括的な技術ライ センス契約を締結しています。世の中 にない新しい素材を、実際に製品とし て使えるようにする開発を進めると 同時に、国際標準化への取り組みも 進めています。その1つが、「金属と樹 脂の一体成形品 ポリメタックⓇ」です。PPとアルミニウムを一体化する技術 で、金属部品と同強度で約3分の1の 軽さを実現。加熱した樹脂に圧力を加 “モノづくり”から“コトづくり”につ
ながる提案拠点の開設も検討されて います。森亮二・R&D戦略室モビリ ティ統括は、「提案拠点は、顧客である 自動車メーカーや部品メーカー、さら には潜在的なパートナーと三井化学 グループが課題を持ち寄り、解決策を 探る“共創の場”です。『さすが三井化 学だ!』と言っていただける顧客価値 創造の起点としたい。世界にある生 産・販売拠点や外部の研究機関など、 世界の知と有機的につながるネット
三 井 化 学グループは日系自動 車 メーカーの国際展開に合わせて海外
えて金型に押込み、型に充填して成形 する「射出一体成形」ができるので、部 品のビス留めや溶接工程が不用にな り、生産コストの低減にも貢献してい きます。
展開を進めてきました。PPコンパウン ドの海外製造拠点をいち早く開設、さ らに世界8カ国でグローバルに顧客の ニーズに応える体制を構築し、自動車 メーカーから厚い信頼を得ています。 PPコンパウンドの製造・販売会社 である(株)プライムポリマーの日下
哲也・自動車材事業部長は、「当社の
海外拠点は、自動車メーカーの現地 製造拠点からの要望に材料、加工技 術 、生 産 技 術など、それぞれのアプ ローチで充実した提案ができる活動
に力を注いできました。その結果、海 外拠点同士で課題を迅速に解決でき る仕組みが育ち、“地産地消”型の製 造拠点となりました」と語ります。
年間1,700万台以上の自動車が生 産 される 世 界 第 2 位 の 北 米 市 場 で PPコンパウンドの供給を担うのが、 Advanced Composites, Inc.(ACP) です。同社は北米に進出している日系
に貢献しました。
ACPは、デトロイト3のグローバル 規格に適合する高性能な材料を開発 し、三井化学グループの海外PPコン メーカーだけでなく、GMやフォード
などいわゆるデトロイト3や欧州系 メーカーからも受注を拡大し、全販売 量 に 占 め る デト ロ イト 3 の 比 率 は 50%近くまで上がっています。その理 由を大島聖爾・ACP社長は、「米国オ ハイオとテネシー、メキシコに拠点を 有し、自動車メーカーのニーズに製・ 販・研が一体となり迅速に対応したこ とが受注拡大につながりました」と説 明します。ある部材の開発では、地元 のメーカーに密着して、1つの材料で 3つの内装部品に対応可能なACP材 を生み出し、同メーカーのコスト削減
パウンド拠点から供給する“地産地 消”にも貢献しています。
モビリティの新たな価値創造への 挑戦は飽くことがありません。星野 は、「自動車メーカーから『そうだ三井 化学に聞いてみよう!』と言われる存 在になる。それが、社会課題解決の貢 献につながると同時に、化学産業の 未来に向けて、モビリティ革新という 1つの針路を示すものにしたい」と決 意を語ります。
グローバル連携
安定供給
トヨタ自動車株式会社 材料技術開発部長
間瀬 清芝
様自動車産業のサプライ チェーンの過程におい て、金型メーカー(共和 工業)が“つなぎ役”と なることで、新たな開 発を加速します。
飛び抜けたアイデアを期待しています
外部関係者メッセージ
GSC社は、製造能力、顧客数、販売先対象国のいずれでもアセア ン最大のPPコンパウンドの生産拠点です。材料開発部門と営業 部門、さらに本社、研究所等と綿密な連携を取り、お客様ニーズの 早期具現化に力を注いでいます。すでにローカルニーズに対応し た独自の材料開発も実現。信頼性向上やコスト競争力の改善のた め、「ISO17025」「ISO50001」「TPM SpecialAward」を取得し、 「製・販・研」が一体となった存在感のある会社を目指しています。
鈴木 道隆
Grand Siam Composites Co.,Ltd.(GSC)社長
アセアン最大のPPコンパウンド拠点として 「製・販・研」の一体化を推進
三井化学グループの PPコンパウンド拠点地
中国やシンガポールなどの海外から の社員も200名を数えます。実は研修 センターを見学に来られたお客様の 多くから「ぜひ当社の社員にも研修を お願いできないか」という要望が高 まっていました。
木原は、「ものづくりと安全は経営
の両輪をなします。安全管理技術は企 く対応できるかといった取り組みを定
着させなければなりません。木原敏
秀・技術研修センター長は、「安全や
生産にかかる専門技術の継承は工場 ごとにOJTやOff-JTで徹底的に行わ れます。しかし、OJTの基礎の基礎、原 理・原則を身につける場が必要です。 技術研修センターでの学びが生産現 場におけるOJTでも豊かな成果を生 み出せるのです」と語ります。 開設以来、すでに三井化学グルー プの社員5,000名が受講。その中には
コース」「運転・設備トラブル体験コー ス」「運転体験コース」の3つの研修が あります。そこでは一貫して「ベテラ ン運転員の技術を確実に伝え、危険 についての感受性を強め、原理・原則 を理解させ、自ら気づき、自ら問題解 決に取り組むことができる自律的な 人材の育成」をテーマにしています。 生産現場で起こりうる様々な災害 について学ぶ 安 全 体 験コースの場 合、①挟まれ・巻き込まれ、②酸欠・中 毒、③墜落・落下・転倒、④被液、⑤火 災・爆発・静電気の5つについて、実体 験を通じて学びます。
業が長年にわたり蓄積してきた経験 や実績をもとに築きあげてきたもので あり、そのノウハウはプロセス技術と 一体の企業秘密の部分もあります。し
かし、『安全文化はものづくりの底力
であり、これを社会に提供することは 何にも代えがたい社会貢献である』と の経営トップの決断で、企業の枠を超 えての開放が決まりました」と打ち明 けます。
技術研修センターでは「安全体験
例えば、挟まれ・巻き込まれでは、 安全装置の付いたローラーに手を入 れて痛みを知り、墜落では、安全ベル トを付けて高さ1メートルまで吊ら れる体験や、ダミー人形の落下実験 を通じてどれほど危険性に満ちた高 さであるかを体感します。研修生は、 「1メートルは一命取る」という安全
標語の意味を深く実感するのです。 自らどこに危険が潜むのかを予知 し(KY)、どうすれば安全が確保でき るかを考え、さらなる危険の存在を 想像する。そこからすべてが始まる のです。
製造装置の自動化や安全に関わる 設備対応が進むにつれて、運転員がト ラブルに遭遇する機会が減っている ことや、団塊世代の運転員が大量退職 を迎えベテラン運転員の技術技能の 継承が待ったなしであることから、技 術研修センターの役割は大きくなっ ています。安全を最優先にしても、リ スクをゼロにはできないことを念頭 に、事故やトラブルをどう最小限に抑 えるか、そのリスクについてどう素早
安全の知見を広く社会に
自ら気づき、考え、
解決する人材を社会に
持続可能な社会に安全は不可欠
安全文化
の
社会
への
展開
三井化学グループは、事業を通じて貢献すべき社会課題の一つに「地域と調和した産業基盤の実現」を掲げています。ステー クホルダーから信頼される持続可能な企業グループであり続けるためには、グループ内のみならずバリューチェーンを共有 する企業、あるいは拠点を置く国内外の地域社会と協力して、安全な事業活動を行うことは必要不可欠です。
先進国では生産性向上・自動化ゆえの安全意識の希薄化、新興国では急速に進む工業化に安全技術・意識が追いついていな い問題が生じています。そこで、「安全はすべてに優先する」という経営方針のもと、生産現場力向上の一環として、2006年に は千葉県の茂原分工場内に「技術研修センター」を開設し、グループ社員への安全教育・技術訓練を続けてきました。 さらに「安全」が社会と当社グループの持続可能な成長に不可欠であることを踏まえ、2015年4月より「技術研修センター」の 体験型研修を社外に開放する取り組みを始めました。化学メーカーとして今まで築き上げた安全・安定運転についての知見 を広く社会に伝え、安全・安心な世界とものづくりを担う人材の育成、地域と協力した安全文化の醸成に努めています。
地域と調和した産業基盤の実現
2015年5月、社外からの研修生 20名が参加した「安全体験コー ス」。研修生は1日かけて、5つの テーマに沿った様々な「危険と安 全」を体験しました。
定員 20名 期間 1日
「安全体験コース」
研修レポート
オリエンテーションはまず、大きな声 で挨拶をすることから始まります。
受付
8
:
30
安全装置の付いたローラーに手を 入れます。「アチッ!」。指先に痛みが。
挟まれ・巻き込まれ
タンク内に闇雲に入ってはいけないのはな
ぜか。目には見えない危険が潜んでいます。 何気ない高さでも墜落や転倒をすれば大事故につながることを実感。